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セラミドと皮膚の話。

【2007/02/10】

メルマガの原稿にこの「乾燥肌」と「角質層とかさかさ肌」の話を書こうと思い、山田隆社長(A)にご意見を伺いました。(「乾燥肌に天然セラミド」(Q) 毎日新聞 2006.12.22P23 の一面広告)

●Q:「そこで気になるのはカサカサ肌になる湿度だが、湿度が50%を切ると皮膚の乾燥が始まり、40%以下では肌にとって相当に厳しい環境になる。

●A:⇒セラミドの件ですが、使用者からの声を聞くと、無配合のものと比べてしっとり感を感じる声が多くあります。また、傾向としては炎症や掻き傷を伴わない乾燥肌にはセラミド配合のクリームは効果があるようです。しかし、炎症などが強い場合はそれらを使用するとしみることがあるようで、これらの方は純粋なオイル成分のみのものが適している傾向にあります。


●Q:「パソコンが使われているオフイスでは、エアコンの設定がパソコンの動作環境に適した湿度30~40%に設定されているケースが多く、注意が必要だと言う。OLにとっては、冬場は室内も室外も、お肌にとっては、とても過酷な条件といえそうだ。」

●A:⇒多く方は、炎症や傷口には保護の目的でオイル系でスキンケアをして、乾燥部分にはセラミドなどの角層のバリア機能を高める成分などが配合されたクリームなどで保湿ケアをしている傾向にあります。


●Q:「加齢によって、皮膚の水分保有量が減ってきます。60歳鴕いの代の90%の方は乾燥肌と言われています。」

●A:⇒角質層で肌のうるおいを保つ脂質の一つにスフインゴりピッドという物質があります。その95%はセラミドなのです。つまり毎日のセラミド補給が理想的なスキンケアといっても過言でないのです。


●Q:「湿度が50%を切ると皮膚の乾燥がはじまり、40%以下では肌にとって相当厳しい環境になる」

●A:⇒正しいと思います。特にアトピーの方はこの傾向が強くあります。マンションなどの場合は30%を切る場合いも多く、その際は加湿器を必ず使用していただきます。周りの環境が基本的に乾燥していますので、部屋の湿度が60%でも、冬は乾燥が進むようです。


●Q:「パソコンが使われているオフィスでは、エアコンの設定がパソコンの作動環境に...OLにとっては、冬場は室内も室外も、お肌におっては過酷な条件といえそうだ...」

●A:⇒その通りだと思います。
湿度の上がる夏場でもOLの冷えや乾燥は深刻で、夏場にアトピーが悪化する方は空調の効いた室内の仕事の方が多い傾向にあります。


●Q:「加齢によって、皮膚の水分量が減ってきます。60歳代の90%以上の方は乾燥肌と言われています・・・」

●A:⇒30台までのアトピーの方が中心なので、60歳以上の方の肌のことは正確にはわかりませんが、その傾向はあるのではないかと思います。

参考1. 
神戸大学名誉教授、市橋正光先生 
皮膚科医師、神戸大学大学院卒業後、英、ロンドン大学で紫外線が皮膚の障害を引き起すメカニズムを研究。現在では、紫外線や活性酸素など内外の多くの原因によって傷ついた皮膚の再生に取り組んでいる。大阪市内で美容医院を開業している。
「URUOI」ロゼット薬用 潤クリーム」 薬用クリーム、5,733円、 
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